アニメ化された「くるねこ」や、DVDビデオ化された「ぬくぬく」には、女性漫画家による原作があるとのことで、
女性漫画家の猫をテーマにした作品には色々と傑作があるのではないかと思い、近くの書店の少女漫画のコーナーを覗きに行って驚きました。
すごい数の猫漫画!!棚ひとつが全部猫漫画なんじゃないかと思うほど。女性漫画家には猫好きな人が多いんだなぁと実感。
これではどれがいいのかまったくわからず出直しです。新刊買ってたら結構な予算になるのでネットオークションで古本を集める作戦に変更。
十冊くらい集まりました。
デッサン力を云々する気はないですけど(正確に描ければいいってものでもありません)、デフォルメされた猫の絵柄がどうしても気に入らないもの、
ストーリーが猫、というより、猫を飼う飼い主の主観的すぎる話になっているのも好きになれず、私の中でのヒット作はかなり少ない、と判明。
その中で、「ぬくぬく」の原作、秋本尚美さんの作品はかなり良いです。
何が違うって、猫を観る目でしょうか。主観的すぎず、客観的すぎず、暖かさ・優しさがあり、絵柄にも対象とのその距離感があるのがいいです。
「ぬくぬく」日だまり編には、世の中の理不尽な成り行きに憤る主人公が猫を観て心がほぐれる話がありました。
現在、テレビをつけると頭に血が上るので、心の健康のために猫を眺める時間を多くしている私には、心にすとんと落ちるお話でとても良かったです。